APS-Cを使っていた僕がα7RVに変えて2年が経った。
ほとんどが趣味だが、結婚式やライブなど頼まれて撮る時はRAWで1日に1,000~2,000枚近く撮影する。
個人的には大きなストレスなく使用できているため、運用に使っている機材を紹介していく。
レンズに関しては作例も含めている。ぜひ参考にしてほしい。
データ運用機材
2024年8月現在、フルサイズ機で最高の有効約6,100万画素というデータの大きさは運用するには重たい。
一枚あたり約120MB程度のデータとなり、データは数十〜数百GB以上になりがちだ。
まず、最もネックになる大規模データを運用するためのアイテムを紹介したい。
1,SDカード「Pro Grade Digital SDXC UHS-II V60 GOLD 256GB」
まずは非常に重要なSDカードだが、メインにこのSDカードを2枚使用している。
RAWデータのみの保存の場合1枚あたり1,844枚、2枚挿すことができるため合計3,688枚とかなりの枚数撮影できる。
撮影枚数に不足を感じたことは今のところない。
正直な話、アマチュアカメラマンとしてこれほど撮影することはほぼないだろう。必要十分と言える。
UHS-II規格で転送速度も312MB/sと問題なく、連写し続けるような特殊な環境でなければ満足できるだろう。
動画の撮影でも使用したことがあるが、4K程度であればストレスを感じることはない。
2,SDカードリーダー「Anker 655 USB-Cハブ」
SDカードリーダーはAnkerのハブを使用している。
ハブにしては多少高額だが、ドッキングステーションのような使い方にも耐えうるスペックでとても頼もしい。
特にUHS-IIに対応していることもあり、α7RVの重たいデータも最大312MB/sで転送可能だ。
充電も85Wとラップトップで十分使える内容になっている。
フルサイズのHDMIとUSB-Cを搭載しているため多画面の対応も可能で、使い勝手は抜群。
デメリットは価格と、おしゃれなケーブル部分が収納時に邪魔なことくらい。
3,ポータブルSSD「SanDisk エクストリームポータブル 2TB」
撮影した写真は取り急ぎこのSSDに保存している。
重たいデータではあるが、SDカード2枚合わせても512GB、2TBもあれば現像用にストックすることは問題ない。
運用フローとしては撮影→SSDへ移動→現像→全てをHDDへ移動という内容だ。
正直一時保存としては2TBは十分すぎるのだが、現像をめんどくさがって放置してしまうアマチュアカメラマンとしてこの余裕はちょうどいい。
4,ノートPC「Macbook Pro 13インチ M2 2022」
母艦として使用しているPCは2年落ちのMacbook Pro、最近の盛り盛りスペックのPCではない。
一方で使用感としてストレスを感じることはほとんどなく、Lightroomから書き出す際に少々時間がかかる程度(と言っても10秒程度)。
特に問題なく使用できている上、学割やセールで安く購入可能なモデルだ。個人的には非常におすすめの型式。
余談,現像ソフト「Lightroom Classic」
APS-Cのカメラを使用していた時はクラウド版のLightroomを使用していたが、今では考えられない。
a7RVを使用するとRAWデータがあまりにも重く、クラウドにアップロードすること自体考えられないほど時間がかかる。
プロからすると当たり前だが、当初は教えてくれる人もいなく全く分からなかった。
レンズ
レンズに関しては好みと被写体によるため記載を迷ったが、せっかくなので書いてみようと思う。
1,望遠「SONY FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」
僕が所有している最も高価なレンズだ。
さすがソニー純正レンズ。α7RVと一緒に使用すると協調制御が可能で、手ブレの補正がとんでもない。
AFをかけた瞬間に世界が変わるほどだ。望遠レンズは純正がいいと感じてしまう。
風景、ポートレート、動物、どこでも素晴らしい表現力を持っている。もしαを持っているならぜひ一度使用してもらいたい。
僕にとって失敗できない撮影は絶対に持っていく一本。
作例
2,中望遠「SIGMA 65mm F2 DG DN | Contemporary」
こちらのレンズに関しては記事を書いたことがある。
基本的には70-200を持たない日に、少し望遠が欲しい時やお散歩のお供に使っている。
売ってしまおうかと何度も考えているが、どうしてもこのレンズでしか撮れない瞬間が訪れるから手放せない一本。
作例
3,標準「SIGMA 35mm F2 DG DN | Contemporary」
上記の65mmと同じIシリーズ、質感が高くキレもいい、明るいレンズ。
35mmというレンズは本当に毎日持っても飽きない。最近は65mmよりもこちらを持ち歩くことが多め。
非常に使いやすい画角のため、カフェなどで食べ物をとっても良い。ストリートフォトや、寄ってポートレートもとても良い。
作例
4,対角魚眼「TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye」
正直な話ある種飛び道具として持っているのだが、価格によらず写りもいいレンズだ。
広角は悩みすぎて手に入れていないのだが、ライブハウスで広角代わりに使うこともある。
作例
その他機材
1,ストロボ「Godox TT685S」「Godox X Pro S」
ストロボは一灯のみ。本当はもっと欲しいのだが優先順位がさがってしまっている。
スチルではソフトボックス(8角形)と合わせて使用することでそれっぽく撮ることができる。
このブログで使用している物撮りはほぼ全てこれを使用している。
2,マイク「Rode VideoMic Pro+」
さまざまな理由から動画を撮る必要性が出てきたため使用している。
スタジオ環境で撮ることが多いが、全く不便を感じたことはない、一級品だと思う。
特に環境に合わせて入力ゲインを変えられるのは便利。
初期付属ケーブルは変えた方がいいかもしれない。
3,ジンバル「DJI RSC2」
RS3シリーズが出たため、今から購入する人はRS3シリーズをお勧めする。
しかしアマチュアで頼まれる程度であれば重量も申し分なく、安価に購入できるため困ることは少ないのではないだろうか。
難点は、やはり収納時の大きさ。かなり大きい。そして重心キャリブレーションもRS3に比べるとめんどくさい。
演者の待ち時間やスタジオの時間がシビアな人はRS3にした方がいい。
4,予備バッテリー「SONY NP-FZ100」
必需品の予備バッテリーだが、本体には1つしか付属していない。
筆者は2つ買い足し、3つで運用している。
バッテリーチャージャーはNEEWERを採用し、ケースはThinktank Photoを使っている。
しかしバッテリーは純正がいい。絶対に。撮影時に何が起きるか分からないのだから不安要素は最低限がいい。
なんだかんだで「あ、充電忘れてた!」という現象は起きる。3つあると連泊の旅行でも余裕だったりする。
少なくとも2個運用、余裕があれば3個運用がおすすめだ。
まとめ
2年前の当時、α7RVを購入しようとすると「データが重いから生半可な覚悟で買うな」という意見が多かった。
どうしても欲しかった僕はその意見を尻目に購入したが、結局なんとかなっているため安心して欲しいと思いこの記事を書いた。
α7CRを検討している人にもぜひ届いてほしい。