タウンユースにもおすすめのGORE-TEXスニーカー「SALOMON SPEEDCROSS 5 GORE-TEX」が機能的でおしゃれだった【レビュー】

理想の黒いスニーカーを探し続けた結果、これがベスト。

スニーカーって、カラフルなものだったり、特徴的な物だったり、派手なものだったり。
特にハイテクスニーカーになればなるほど個性的なものが多い。
でも、一番履くスニーカーは「とりあえずこれ履けば間違いない」と思う黒一色や白一色のスニーカーになる気がする。

一番履くスニーカーは、履きやすくて、機能性が詰め込まれたもののがいい。
そう思って探し続けて、やっと見つけたのがこの「SALOMON SPEEDCROSS 5 GORE-TEX」
個性と、機能性と、(いい意味で)目立たなさが両立したこの靴を詳しく紹介したい。

悪いところ
・トレランシューズらしい長いラグ(アウトソールの突起)がほんの少し気になる
・GORE-TEXは優秀だが、通常のスニーカーと比べてしまうと蒸れる
いいところ
・抜群の履きやすさ
・充実の機能性で快適な使用感
・高いファッション性と愛着の湧く見た目

概要

Salomon(サロモン)とは

1947年に発足したフランスのアウトドア・ウィンタースポーツメーカー。
スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツギアが特に有名だが、トレイルランニング(トレラン)やランニング、ハイキング系も最近は高い評価を得ている。
個人的には玄人好みな印象。根強いファンがリピートしているイメージが強い。


トレランシューズとは

一言で言うと、トレイルランニングという競技で山道を走り回るために使われる靴。
トレイルランニングは、舗装された平地を走るのとは大きく違い、柔らかくぬかるんだ道や硬い石を踏んだりすることがある。そして平地よりも長い時間走ることになる。
トレランシューズは、ぬかるんだ道をしっかりと踏みしめて蹴るためのラグ(アウトソールのタイヤのような突起)や、水溜りに突っ込んでも大丈夫な防水性能を備えたものが多い。
未舗装な道を走る上で木の枝を引っ掛けたり、石につまづいたり。それらから保護する丈夫さも兼ね備えている。
長い時間走ることを考えて、クッション性も重視されている。

つまり、スニーカーとしてのスペックで考えると最強ということだ。そして走るためにローカットのモデルも多い。日常使いにも適している。
スペック至上主義でものを選ぶ僕みたいな人には、本当におすすめだろう。
個人的にはファッション的にも優れていると思うし、トレランシューズは流行ると思っている。

メーカーとして代表的なものではアシックス、La Sportiva(スポルティバ)、HOKA(ホカオネオネ)やinov-8(イノヴェイト)などがある。

個人的にデザイン性で選ぶとSALOMONかHOKAあたりが好みだ。他のメーカーは普段使いだと個性的すぎる。
個性的なデザインが合う服装ならいいと思う。


SALOMON SPEEDCROSS 5 GORE-TEXとは

サロモンベストセラーのトレイルランニングシューズの5世代目。このモデルはGORE -TEXモデルと通常モデルの2種類で展開されている。
SPEEDCROSSはサロモンの中でも特に泥道・悪路の走破性に優れたシリーズだ。HPで確認できる特徴は下記の通り。

・GORE-TEXによる信頼の防水透湿性能
・Mud Contagrip®の路面への強力なグリップ力
・OrthoLite® のインソールが優れたクッション性と通気性を実現
・SensiFit™で足の甲の部分にしっかりとフィット・ホールド
・優秀な耐久性とリバウンド力を持つミッドソールに使用されている新素材EnergyCell™+
・Quicklace™で簡単に結べる靴紐
・ボトム部分が縫い付けではない「フローティングタン」の構造

特殊な固有名詞が多すぎる。エヴァぐらい多い。
ただ、それだけ機能性が高いことはよくわかる。作り込まれたシューズであることは間違いない。


実物を見てみて

外観

外観を見ていこう。
まずは色だが、真っ黒なトレランシューズはHOKAとSALOMONの2メーカーくらいしかない。特にSALOMONは黒色が多い。
単色のスニーカーは、素材の違いによるデザインが映える。

アッパーにメインで使われている素材は和紙のような光沢感を持っている。アウトドアにしてはかなり上品な印象だ。

外側の側面には大きくSALOMONの文字。シルエットはかなりベーシックなスニーカーな印象を抱く。ソールが縫い付けられていないという特徴もわかりやすい。

少し角度を変えるとGORE-TEXの文字が見やすい。目立たないよう同系色で揃えているのも、主張が少なくかっこいい。

前面から見るとソールのかなり大きなラグ(突起)が見えてスポーティでオフロード感あふれる印象。

さらに最も目立つのが「SPEEDCROSS」の文字。これはGORE-TEXのモデルにしか入っていない。好き嫌いはあるデザインだと思うが、僕は愛着が沸いている。
GORE-TEXが必要ない人や、この文字が入っていないシンプルなものがいい場合は通常モデルがおすすめだ。

内側側面にもSPEEDCROSS 5 GTXの文字。アピールがすごい。「5」の上のあたりにSensiFitの文字もある。SensiFitの特徴的な三角形がいいデザインとなっている。

後ろから。ミッドソールはかなり厚く、購入時に担当してくれた店員さん曰く3cmほどあるとのこと。
足首周りの保護も手厚い。高い立ち上がりでくるぶしまわりのサポートがかなりあることがわかる。

インソールにはOrthiliteのロゴ。通気性とクッション性を兼ね備えた優れものだ。履き心地については後で紹介する。

底面にもSALOMONの大きな文字が入っている。ラグがとても大きく、スパイクのような状態だ。
見た目では街中を歩いた時かなり滑りそうだが、触ってみると車のタイヤのようでグリップ力の高さがうかがえる。


サイズ感

SALOMONのシューズは初めてだったが、直営店で試着した上で28.5cmを購入した。
かなりピッタリで満足しているが、これから購入する人の参考として現状履いているスニーカーも紹介したい。

SALOMON SPEEDCROSS 5 GTX→28.5cm(ピッタリ)
オニツカタイガー タイガーアリー→29.0cm(ピッタリ)
NIKEエアマックス90→29.0cm(横幅が狭い)
NIKEエアマックス95→29.0cm(縦が若干狭い)
ドクターマーチン1925→28.5cm(ピッタリ)
ecco ST.1 HYBRID LITE→29.0cm(大きめ)

横幅はそこそこ広く、日本人に向いているような感じ。SALOMONの公式HPでは横幅「スタンダード」と紹介されているが
ナイキと比べるとスタンダードでも横幅が広いという点を注意した方がいいかもしれない。


履いてみてわかった気になるところ

ここからは、実際に使ってみた感想を書いていきたいと思う。
購入してから2週間ほどだが、感じたことを全て記載したい。

残念というほどの欠点は見当たらなかったため、気になる人は気になるというレベルだ。ほとんどはソールに関することになる。

・アウトソールがスパイク状になっているため葉っぱが刺さる
落ち葉を踏むとかなりの確率で刺さる。秋は歩くたびに靴底を掃除することになるだろう。

・ラグが太めの溝にハマると引っかかる
まれにだが、太めの溝やメッシュのところで引っかかることがある。

・GORE-TEXとはいえ通常のスニーカーよりは蒸れる
透湿だが、通常のスニーカーよりは通気性が悪い。

これだけだ。かなり少ないが、気になった部分はほとんどなかった。
かなり完成度の高いシューズだったと言える。


履いてみてわかったいいところ

・雨の日でも安心のゴアテックス+滑らないソール
雨が降ってもいい、というよりも「いっそ雨降ってくれ!」と思うくらいに安心感が高い。
そしてソールは案外すべらず、かなりグリップ力に安心感がある。ラグが深いため雪でも大丈夫だろう。

・フカフカの歩き心地
インソールがフカフカ+ミッドソールのフカフカが合わさり、かなり歩き心地がいい。
さらに人によるかもしれないが、アッパーのSensiFitがちょうどよく足を固定してくれる。履き心地の良さは最高だ。

・歩いているとくるぶしあたりをサポートしてくれる
履いてみてわかったのが、エアマックス等のすでに持っている靴に比べて圧倒的に足をサポートしてくれるということ。
アキレス腱のあたりがしっかりと挟まれるようにサポートされる。
走るためのシューズゆえに、サポートされるのに動きが阻害されないというのがとても特徴的。

・走ることを目的に作られているからよく曲がって歩きやすい
スニーカーの中にはあまり曲がらないものも多い。曲がるはずなのにアッパーが硬かったり、アッパーは曲がるようにできているのにソール分厚くて曲がらなかったり。

このスニーカーは母指球を支点に曲がるようにできており、全く抵抗がない。最も歩きやすいスニーカーの一つだ。

・靴紐を結ぶ手間がほとんどない
特徴的なQuicklaceの機能性が本当に素晴らしい。引っ張るだけの手間は非常に楽だ。

収納は靴のシュータンにある袋の中に。
これだけでしっかりと足を固定してくれる。調整もすぐだ。緩むこともなく、この機構は履いてすぐに良さがわかる。

・どんな服装や場所でも溶け込んでくれるファッション性

真っ黒で個性的な見た目をしているこのシューズは、優れたファッション性を有している(と思う)。

黒一色の見た目は、どんな服をきても似合う。黒と白は合わない色がない。
それでいていろんな素材を使っていたり、少しゴツめのシルエット。程よい個性をアピールできる。

場所も選ばない。アウトドアで履いても実用的で山道に馴染むし、街歩きでタウンユースも馴染む。
男子でも女子でも、どこでも、絶対にかっこよく・可愛く履きこなすことができるのだ。


全方位で非の打ち所がないスニーカーだった

機能的で、履き心地がよくて、ファッション性もいい。全方位で完璧なスニーカーの一つだと思う。
素材感もスポーティで季節を選ばない。いつでもどこでも履けるところもいいところだ。最優なスニーカーということができるだろう。

ひとつ、どうしても悪いところをあげると品薄なことだ。
特に僕は28.5cmを購入したが、このサイズは公式サイトですでに品切れとなっている。
色やサイズによってレア度が違う。欲しい時にないことも多い、見つけたら買うことをお勧めする。

トレランシューズ、絶対にこれから流行ると思うんだよな。
SALOMONのSPEEDCROSS 5 GORE-TEXは特にかっこいいと思う。本当におすすめのスニーカーだ。ぜひ参考にして欲しい。