※こちらの記事は株式会社ヤベツジャパン様からのご提供をいただいております。
最近、ルービックキューブにハマっている。
そして昔は、プラモデルが好きだった。ガンプラやゾイドが好きでいっぱい組み立てた記憶しかない。
そんな僕が、「2Dを組み立てる3Dパズル」の案件をいただいた。これはやってみるしかないだろう。
CubicFunとは?
CubicFunは中国のメーカー。今回作っていくような3Dパズルを作成しているおもちゃメーカーだ。
設立はかなり古く、今までにハリーポッターとコラボするなど知育玩具メーカーとしては世界的に支持されているようだ。
3Dパズルによる効果
CubicFunが作る3Dパズルだが、一言で言ってしまえばペーパークラフトである。
しかしこのペーパークラフトを行う効果について、このように記載がある。
CubicFunの3Dパズルは子どもも大人も楽しむことができます。
お子様は手や目を多く使うことで頭脳の運動に、目標達成のための問題解決力を育み、ピースから立体モデルに組み立てることで創造性を刺激します。
大人向けには頭の体操や気分転換として、完成させることで大きな達成感や満足感得を得ることができます。また、家族や友人と一緒に作ることで絆を育んだり、くつろぎの時間や持つことができます。
(https://www.makuake.com/project/cubicfun/)
確かに、2Dの紙の状態から組み合わせて、立体を作成するという過程には空間把握能力を養う効果があるように思う。
ここからは実際に作ってみたレポートを含めて、自分の感想を含めながら話を進めていこう。
今回作るのはこの二つ
今回作成するのは二つ、「タワーブリッジ」と「ノイシュバンシュタイン城」だ。
タワーブリッジはLEDを内蔵させることができるモデルであり、光るギミックが搭載されている(残念ながら今回は光らせられなかったが、、)。
ノイシュバンシュタイン城は、なんと「ナショナルジオグラフィック」とのコラボを行ったモデルだ。
ナショナルジオグラフィックの写真集がついているため、写真が好きな人にとってはとてもお得なモデル。ノイシュバンシュタイン城も、写真も好きな僕にとっては最高の選択肢だ。
ちなみにわかりづらいが、タワーブリッジが相当でかい。手元にあるカッターを置いたところ、これくらい。
この段階で「これもしかしたらめっちゃ時間かかるんじゃないか?」という気持ちが頭をよぎる。
一応、提供いただく段階で「タワーブリッジ (組み立て時間) 約4時間 ノイシュバンシュタイン城 (組み立て時間)約3時間」という目安をいただいている。
果たして、このタイムを切ることはできるのか、、、。
CubicFunに取り掛かってみる:本当に今日完成するのか
僕は大体こういうときに大きい方から攻める。メインディッシュとデザートという感じで、タワーブリッジ→ノイシュバンシュタイン城で作ることを決めた。
開けると中にはパズルのシートと説明書が。
説明書を見るとなかなか初手からカロリーが重い。これ、本当に子供向け?という印象を持つ。なかなか本気でかからないとダメそうだ。
紙製パズルのため、どんなものが来るかと思っていたが厚みはたっぷり2mmもある。しっかりした素材で、住宅模型でも使われているような素材だ。
中に入っている工具はこれ一つ。これを使って真ん中の穴を開けていく。思ったよりも工具らしい工具は少ない。
ざっとみていくうちで思ったことが二つ。「水の表現がしっかり手の込んでること」と「ちゃんとパーツの見えない面に数字が印字されていること」だ。
特に数字の印字についてだが、ガンプラとかではどのパーツが何番だったのか、外してしまうとわからなくなることがあると思う。それをしっかり予防してくれている。素晴らしい気遣いだと思う。
そしてクリアパーツも準備されている。これもなかなか大きい。手の込んだ内容が多い。
全体を通してのワークフローは、「手で台紙からパーツをバリバリと剥がす」「パーツの穴を付属工具で開ける」「折り曲げ・差し込み等で組み合わせる」というものだ。
途中の穴を開ける工程において、相当な数のこう言ったゴミが出てくる。机上にポリ袋を用意しておくことで解決できたため、実際にやる際には準備することをお勧めする。
実際にやり始めて、形になるとやはり嬉しい。これは本当に序盤の序盤だが、小さな達成感を得た。
しかしここまでに、写真を撮りながらとはいえ15分程度経過している。本当に今日終わるのか、、、?
組み上げていくとどんどんリアリティが増してくる
黙々と作成し続けて、やっと形になるところまでできた。ここまでで間違いなく1時間はかかっている。
組み上げていくことで、リアリティが増してくるところに達成感を感じる。最初は土台だけだったものが、よりディティールを増すことでスケール感も追加されていく。これはとても楽しい。
感心したことは、この細かさにもかかわらずほとんど設計通りに組み立てきっちりとはまることだ。設計するのは相当大変だったのではないだろうか。
さらに作り進めること3時間程度。ついに完成。最終的には大体4時間半程度かかっている。
思ってたよりも相当大きい。なんと言っても横幅89cm程度もある。正直、机に乗らないかと思った。
一つ残念だったことが、電源を入れるための電池ボックスの開閉に精密ドライバーが必要なことだ。
残念ながら我が家に用意がなく、私事だがコロナ感染の関係から家から出られないことでLEDの点灯を断念した。
組み立てにおいては工具不要だが、LEDモデルを購入する場合は留意してほしい。
ノイシュバンシュタイン城は黙々と作成
ノイシュバンシュタイン城は、タワーブリッジの翌日作成した。こちらは3時間が目安とのことだが、果たして目標タイムを切れるのか。
ノイシュバンシュタイン城の特徴はやはりナショナルジオグラフィックによる写真集の付属だろう。
付属している写真集は、嬉しいことに「ノイシュバンシュタイン城」のものではなく「ドイツ」の写真集だ。旅に行きづらいこのご時世に、想像を膨らませてくれる。
ちなみに、ノイシュバンシュタイン城にはタワーブリッジに付属していた穴開け用の工具は付属されていなかった。捨ててなくてよかった。
もしノイシュバンシュタイン城のみ購入した場合は、簡単な穴開け工具を作ることをお勧めする。
説明書は、ページ数だけでいうとタワーブリッジの3分の1程度の量だ。サクッと終わると思ったが、結局3時間半程度かかった。
複数枚をつなぎ合わせることが多いタワーブリッジと比較して、ノイシュバンシュタイン城は「一枚を折って立体にして固定する」という作業が非常に多い。
人によって感想が変わる内容かとは思うが、個人的にはこちらの方が性に合っていて面白いと感じた。かなり没頭して作業を進めることができたのもその関係だろう。
タワーブリッジの手探り感とは違い、みるみるうちに完成した。
慣れもあるだろうと思う。普通のパズルと同じように、数を重ねることでどんどん最適化されるのかもしれない。
家の中で旅行をしているような気分に
作成して、せっかく作ったのだから写真を撮りたいと思うのはカメラマンではなくても思うだろう。
正直、ここまでペーパークラフトの写真を撮って楽しいと思っていなかった。想像の数倍、旅行に近い気分で写真を撮ることができた。
まずはタワーブリッジ。観光地に行った時のように構図を考えることができる上、緻密なディティールは相当近づいて写真を撮ることができる。
知育玩具であり、リファレンスであり、趣味として
知育玩具としては、確かに空間把握能力を養うことができる。さらに世界的な建造物を作成することで、地理歴史についての見聞も広まり
より高い理解度を得られると思う。
紙製だからこその安全性もあるが、大人が助けてあげないときっと子供は投げ出してしまうだろう。4時間もかかるなら尚更だ。
だからこそ、僕がお勧めできる人たちは3つだ。
・パズルが好きで、何かを作ってみたい大人
・漫画やCGなど創作物のリファレンスとして立体構造でほしい大人
決して限られた人ではなくて、かなりの数の人たちがこの中に含まれる。そう、僕もその1人だ。