【長期レビュー】Apple Watch Series3を1年間使ってみた感想・おすすめの機種は?

その場のノリと勢いで「今Macbook買うなら僕もApple Watch買いますよ!」とか言って勢いで買ったのももう1年前。
結局ほぼ毎日Apple Watchをつけて、毎日身につけるガジェットとして日常に馴染んでしまっている。

購入したのはシリーズ3のNikeモデル。2021年、シリーズ7の発売を目前にしている今最も安価なモデルだ。
シリーズ7は画面が大きい。さらに最も頑丈という部分も魅力的で購入意欲がそそられるが、新調するのは年単位で先になるだろう。

毎日使っているのは良いものの、実際のところこれってどこまで役に立ってるのか?ふと疑問に思った。
せっかく一年使っているし、実際に使っていて「ただの腕時計より役に立っている機能」とおすすめの機種を紹介していく。


もうこれがないとコロナ禍を生きられない:Apple Watchで画面ロックを解除

Apple Watchの中で最も僕が恩恵を受けている機能が、この画面ロックの解除だ。
iPhone X以降のモデルは全てTouch IDではなくFace IDとなってしまった
コロナ禍において、マスクが生活の一部となってしまった現代。X以降のモデルを使っている人たちはこの機能だけでAppleWatchを買う価値があるだろう

この機能だけは、他のスマートウォッチでは代わりが効かない機能だ。ちなみに、Macでもこの機能が使用できる
身の回りにApple製品が多いなら、パスワードを入れる回数を減らすという目的でも購入する価値がある。

ちなみに2021年10月初頭の現在、iPhone13シリーズではこの機能が使えないバグが発生している。早く直してほしい。


電車やコンビニでノンストレス決済:Apple Pay

Apple WatchのSuicaは、前述した画面ロックの解除と同じくらい便利だ。
コンビニでの買い物、自動販売機で飲み物を買うとき、電車の改札、バス、パーキングエリアでの買い物、、、
大体の買い物にはSuicaが使える。さらに、この全てを財布なしで、携帯も出さずに行える。

個人的にはこの中でも「自動販売機でジュースを買うとき」と「コンビニの無人レジで買い物するとき」の2つの場面で、便利さを実感している。
商品を購入する流れに待ち時間やもたつく時間がほとんどない。せっかちな性格の僕にはぴったりの決済手段だ。


連絡を見逃さない:通知

「Apple Watchどう?」って聞かれた時には、大体「通知みるのに便利な時計」と答えている。
それくらい、つけていると意識する(せざるを得ない)のが、通知ツールとしてのApple Watchだ。

例えばLINEが来ると、僕の設定では振動+ポップアップで内容が見れる
小さい画面ゆえに長文だと最後まで読めないが、大体の内容はパッとみることができる。
急ぎの内容が流れた時は即携帯を取り出す。わざわざ携帯を出さなくても「誰から」「どういう連絡が来た」というのがわかるのは便利だ。

通知が多いと嫌な時もある

稀に、通知が鳴り止まない時がある。複数の人から連絡が来ていたり、仕事のグループが稼働していたり。
そういう時、振動が止まらないことがストレスになってしまう。友達や仕事の連絡が多い人は、IOS15から追加されている「集中モード」を駆使することをおすすめする。

僕も友達や通知が多い方ではないけれど、大量の通知が重なった時のあのApple Watchをすぐに外したくなる気持ち、使ってる人ならわかると思う。

目覚まし時計として

手首に直接振動してくれるという点で、目覚まし時計としてはかなり優秀だ。
普通の目覚ましで起きられない僕のような人にもおすすめな上、音を出さずに振動のみの設定にすることができる。
通常目覚ましをかけられない新幹線などの公共交通機関で寝過ごし防止としてかけることができる。意外と便利でよく使っている。


豊富なバンドでおしゃれを極める

AppleWatchは、時計の中でも異常なまでに付け替えのバンドが多い
iPhoneのケースの多さと同じように着せ替えの文化をしっかりと持っている。

Appleが純正で出しているだけでも大きく分けて10種類。さらに色やデザインで細分化されていて価格帯もバラバラだ。
サードパーティ製を含めるとパターンは星の数ほどある。
自分の気に入るカスタマイズをしてもいいし、服に合わせたコーディネートを楽しんでもいいだろう
フォーマルからカジュアルまで、どんなシーンでも対応が可能だ。

従来の腕時計のように、一本数万円を複数持つより安く、簡単に、多くの選択肢から選ぶことができる。
腕時計マウントの争いからもドロップアウトできる。着せ替えを楽しむためにApple Watchを選ぶというのもいいかもしれない。

ちなみに僕のお気に入りはサードパーティ製のスポーツループだ。
安くて、通気性がよく、軽い。汗をかいても気にならないし、軽いから寝ている時もつけられる。
ナイキのスポーツバンドよりも全然いいと思う。万人におすすめできる。


CMのように健康を気にするようにはならない:心拍数・ワークアウト

 

この機能は、運動をしない僕にとってはそこまで魅力的ではない。
Apple Watchを買うことで運動をするようになったわけでもない。

Apple Watchの運動・活動量計測には2種類ある。日常的に自動で運動量を計測してくれる「アクティビティ」と、自分で区切りをつける「ワークアウト」の二つだ。
特に運動をしていない僕の場合、自動的に計測してくれる「アクティビティ」の通知を受け取ることになる。
ただ、そこまで運動量に気を使っていない僕のような人間からすると「通知きた、、あ、アクティビティか、、」というように、通知かと思ったらそうでもなかったということが多発する。
結果的に、僕はこの機能の通知をオフにした。

「ワークアウト」の機能では、「運動をしよう!」と思って運動をして、記録をするという点においては非常に優秀かもしれない。
実際に行った中では、ウォーキングの時間と距離を記録するというのをやったことがある。
ある程度自分の「動いている時間」と「歩いた距離」を意識+記録することができるため、今後やるかもしれないダイエットではいい指標になるかもしれない。

心拍数の機能は、最初だけテンションが上がった。なんせ日常的な心拍数なんて測ったことがないから。
ただ、別に日常的に見ることもないし、見て判断できるほどの知識はない。正しい使い方を知りたい。最近のモデルは心電図を記録することができる。何に使うんだろう。


まとめ:Series3は今の所最高のお試しモデル

ロック解除、通知、決済、おめかし、健康管理。
腕時計よりさらに多機能の腕時計であるAppleWatchは、優秀だ。しかしメインデバイスとしてではない。
iPhoneやMacのようなメインデバイスと連携し、より優秀にするための名脇役だと言えるだろう。

脇役と考えた時、アップデートされていく最新機種を購入する必要は、意外とない
画面が広くなったり、血中酸素が測れたり、常時点灯だったり。利便性が向上する機能はここ数年追加されていない。
それなのに金額はSeries 3が22,800円に対してSeries 6が47,080円と倍以上違う。
だったら、Series3を選ぶべきじゃないか?そう、

結論として、Apple Watchで利便性を求める人はSeries3を購入するべきなのだ。
実際に使っていて、AppleWatchのメリットを存分に発揮できていると思う。
最新モデルを購入するべき人は利便性ではない。健康を可視化・数値化したい人や、運動の結果を数値化したい人だろう。
あとは、ガジェットが好きな人も購入を検討していいかもしれない。画面サイズが大きいことは、ロマンだと思う。

しかし一点だけ、Series3の不安点が残っている。
それは内部ストレージが少ない故にアップデートができない現象が起きるということだ。
これは僕自身度々起きている。ある程度対処に時間がかかることが出てくるかもしれない。
さらに、このストレージの少なさという不安は今後のアップデートが非対応になる可能性も内包している
故にお試しモデル。お試し価格でこの安さだと予想できる。2021年10月現在はまだ公式サイトで販売されているが、最も古いモデルだ。近いうちに見捨てられてもおかしくはない。


Apple Watchは少し前まで、一部のガジェット好きやApple信者だけの持ち物のように扱われていた。
しかし、国内のスマートフォンのiPhoneシェア率が50%近い日本では、むしろ一般的に付けられるべき腕時計だと思う。

一度一番安いSeries 3を使ってみて、メリットを感じなければ売ればいい。メリットを感じるなら使い潰して次を考えればいい。
そんな気持ちで使って見るのは大いにおすすめだ新モデルに飛躍的な進化がない中で、安い・実用的なモデルが現役の今こそいい時期なのかもしれない。